2024年度大会情報

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大会の概要

下記要領にて2024年度北海道農業経済学会大会を開催いたします。
皆様の多数のご参加をお待ちしております。

詳細は上記PDFもご覧ください。

日程および会場

日程:2024年10月6日()[受付開始]12:30 [大会]13:00~17:00

会場:酪農学園大学 中央館 学生ホール[対面開催]
   〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582番地

大会参加費:一般2,000円(会員・非会員一律)/学生・院生無料

大会シンポジウムテーマ

資材価格高騰下の北海道酪農の課題(仮題)

 近年、輸入穀物などの価格高騰を契機に、北海道の酪農経営は収支の悪化、離農率の増加などダメージを受けている。この危機的な状況はこれまでも繰り返されて来たものであり、今後も繰り返すと想定できる。農林統計が示す平均値の酪農経営では、借入金と輸入穀物への依存を深めており、これらは価格高騰の影響を増幅した要素と見られる。しかし酪農の営農スタイルは多様であり、社会状況の影響には個別差が生じうる。平均や標準値ではない外れ値の中に、危機の下でも持続可能な営農のあり方を見出す可能性がありえる。この生産者の実践は多数の研究者によって学ばれ、理解され、理論化される必要がある。
 本シンポジウムでは、酪農家による経営と交流会の実践に基づく報告を中心とする。この危機を通じて明確となった酪農生産の課題、将来の方向、転換のプロセスについて、議論する場としたい。第1報告では、400戸程度のクミカン・パネルデータを用いて個々の農家への価格高騰の影響とともに酪農経営論における論点を示す(吉野)。第2報告では、経産牛150頭でロータリーパーラーを使用しながら通年舎飼から昼夜放牧に転換し、減産しつつも所得を増加した経過についてお話しいただく(平石)。第3報告では、低投入酪農と学習交流活動を通じて多数の酪農家に影響を与えてきたマイペース酪農交流会の中心人物に、これまでの取り組みを紹介したうえで、農業経済研究者への批判的提言をお話しいただく(三友)。その後、コメントでは、酪農の技術と経営の研究者からそれぞれ論点を提示していただく。
 多くの方の参加と多様な視点からの意見をもとに議論を深めていく場としたい。

スケジュール

受付開始(12:30)

開会(13:00)

第1報告(13:00~13:45)吉野 宣彦(酪農学園大学)
「資材価格高騰の影響の個別格差-座長解題に代えて-」

第2報告(13:45~14:30)平石 拓也(滝上町・酪農家)
「引き算酪農への転換」

第3報告(14:30~15:30)三友 盛行(中標津町・酪農適塾代表)
「風土に生かされた酪農」

 -休憩-(15:30~15:45)

コメント1(15:45~16:00)中田 健(酪農学園大学)
コメント2(16:00~16:15)日向 貴久(酪農学園大学)

総合討論(16:15~16:55)
座長総括(16:55~17:00)小林 国之(北海道大学)

閉会(17:00)